面白語源〜manu「手」〜

面白語源〜manu「手」〜

前回はped, pod「足」の語源を紹介しました。そしてクイズの正解、manicureのmanの語源は「手」です。ということで皆さんお馴染みのmaniure「マニキュア、手の治療」という意味になります。

それではどんどんmanu「手」が付く単語を見ていきましょう!

まずはmanufacture「手工業」の語源を分析します。manu「手」+fac「作る」=「手で作る=手工業」となりました。本来は物作りは手で行われていたのでこの写真のように「手工業」と呼ばれていましたが、今では機械で行われているので「製造」とも言います。これに関連して製造したものをお客様に販売した後、必要になるのがmaintain「維持する」することです。語源はmain「手」+tain「保つ」=「手で保つ=維持する」です。カタカナでもmaintenance「メンテナンス、維持」という言葉は聞き慣れているかもしれません。こちらも一緒に覚えておきましょう。

芸能人のmanager「マネージャー」は芸能人のスケジュールをmanage「管理する」。この業務のことをまとめてmanagement「管理」となります。またmanagement consultantは「経営コンサルタント」となり、「経営する」という意味も含まれます。組織の中で欠かせないのがmanual「マニュアル、手引書」です。自動車の世界でも手動でギアチェンジをするマニュアル車(MT)、そしてギアチェンジを自動で行う車をオートマ車(AT)と言います。

manner「マナー」はラテン語で「手の扱い方」が原義です。そこから食事をする際のテーブルマナーなど「行儀」という意味が生まれました。mannerは多義語ですので「行儀」の他に「方法」「態度」「風習」など様々な意味が存在します。manner「マナー」から派生してmannerism「マンネリズム」という言葉も生まれました。マンネリとは型にはまったものに固執してしまうこと、つまり形式主義化してしまうことを指します。

manuscript「原稿」はmanu「手」+script「書く」=「手で書くもの=原稿」です。manuscriptは本の原稿などこれから出版されるものなどに使われる単語です。script「スクリプト、原稿」も同様な意味がありますが、こちらはスピーチやプレゼンテーションのメモ代わりになる原稿のことを指します。

それでは今回のクイズです。scriptは「書く」という語源ですが、それではpostscriptはどのような意味でしょう?postが付く英単語を思い浮かべながら推測してみてください!

 

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